宝塚月組公演『舞音』/『GOLDEN JAZZ』感想

今日の13時半公演を観てきた。

母が友の会でなんとSS席1列目の席を当てて(昔から母は変に引きが強い)、1列目で観られることなんてめったにないから、仕事はじめなのにわざわざ会社を休んだ。

で、1列目で観た感想としては、本舞台を観る分にはすごく良いのだけど、銀橋に来られるとあまりに近いため見上げる感じになるので、逆に見づらいという…

3列目くらいの方がちょうど良さそう。スターが出てくる度に香水のいいにおいがした。

 

『舞音』

大まかなあらすじと、「愛希れいかちゃんの生腹が拝める」っていうのと「美弥さんがもう一人のシャルル役でほとんど喋らない」っていう情報のみ知った状態で観ました。

なんていうか…感想に困る作品だった。

舞台美術はすごく美しかったです。あとちゃぴちゃんの生腹。あれは正直興奮した。

っていうのは置いておいて、なぜこの作品をうまく咀嚼できないのか、色々考えた結果、以下の3点が問題なのではないかと思った。

 

①「もう一人のシャルルの意味」が伝わりにくい

プログラムによると、「もう一人のシャルル」とは「シャルルの真実の心を表わす存在であり、運命を導く者」とのことなんだけど、それを事前に知っていたとしても「必要か?」と感じてしまうような役どころなのである。

「もう一人の~」っていうと、「風と共に去りぬ」のスカーレットⅡを思い出すけど、あれは自分から自分こそが真実の心だと台詞で主張するから理解できる。必要かどうかは置いておいて。

けど「もう一人のシャルル」は、真実の心とやらを台詞なしで表現するから、抽象的なダンスが中心となるため、非常に分かりにくい。

特に観劇慣れしてる人なら問題ないかもしれないけど、初心者にはハードルが高そう(※私が宝塚の作品を判断する基準の一つに「初心者を連れて行けるか」というのがあります)。

なんか、「愛と革命の詩」を思い出しました。植田先生はこういうのが好きなのかな。

 

②盛り上がりに欠ける

これを言っちゃうと元も子もないんだけど。話の構成がフラットで、「おおお~!」と盛り上がるシーンがなく、集中力をもたせるのがつらい(個人的に、人間の集中力の限界は45分くらいだと思っている)。

 

③シャルルがマノンに惹かれることは理解できても、マノンがシャルルに惹かれる理由がいまいち理解できない

これも元も子もない。けれど、シャルルがどうしても魅力的に見えなくて、それは魅力的に思えるエピソードの積み重ねが足りないからだと思った。そもそもそういうのをスターの魅力によって力技でどうにかすることが多い宝塚に求める話じゃないのかもしれないけど。「クズだけど魅力的…!」みたいに思えないのが辛かった。

 

あと最近なんか「何らかの逆境により結ばれることが難しい2人が、「ここではないどこかで幸せになろう」と誓い合う」話が多い気がするんだけど、舞音もこのパターンだった。最近っていうか、具体的には「カリスタ」「1789」「王家」の3本なのですが。

恋愛ものとしては王道なんだろうけど、そういう展開になると急に「いやちゃんと見通し立てとかないと」みたいな現実的考えが頭を過るので、困ったものである。いや、これは単に個人の問題ですが。

思いのほか長くなってしまったけど、一言で言うと「なんか惜しい」ってところでしょうか。あとは初心者は連れていかないかも。

そうそう、舞音の一番の思い出は、しょっぱなでもう一人のシャルル(美弥さん)が銀橋の目の前に座り、上着のボタンを2~3つ外しだした時に思わず動揺してしまったことだった。目の前であんなことされるなんて、思ってもみなかった…

 

『GOLDEN JAZZ』

こちらは素直に楽しかった!「Mr.Swing」以来稲葉先生のことは好きだけど、また好きになった。ちなみにタンバリンは買いませんでした。踊るところはちゃんと振付覚えて踊った。

好きなのは、「sing sing sing」を歌うシーンと、アフリカダンスのシーン。アフリカダンスは迫力がすごかったです。最初のソロを歌っていた男役さん(あとで調べたら千海さんだった)の歌がいいなぁと思ったのと、あとは愛希れいかちゃんの圧倒的ダンス。

トップ娘役でここまでセンターで場面を掌握できる人ってなかなかいないよなぁと思った。観ていてとても気持ちがいい。

そのほかの感想は箇条書きで。

・龍さんってすごく喉強そう。高音も同じ迫力で歌い切るのすごい。あとスタイルがものすごく良い(今さら)。

・たまきち先輩(珠城さんのことはなぜかこう呼んでしまう)は圧倒的な胸板と存在感だった…チェロのシーンはちょっとかわいい。

・美弥さんが出てくると美弥さんばかり目で追ってしまう。目線の繰り出し方に色気を感じる。ショーでも龍さんの影みたいな役やってて、これがいわゆる「まさるり」なのだろうかと思った。

・凪七さんはウェスタンボーイがめっちゃ可愛かった。

・最初の方で娘役さんたちが正月飾りっぽい頭をしていたのが素敵だった。

 

全体的に、そこまで勢いで押す感じじゃない(ついこの間まで観ていたショーが「La Esmeralda」だからね…)のに、ちゃんと盛り上がっていて、そんなに消耗しないけどすっごく楽しいショー、だと思いました。席の効果もあるかもしれないけど。

あと1回は観に行く予定なので楽しみ。

日記書いてる場合かもしれない

2016年になった。

昔はまめに日記をつけていた方で、特に10代の頃は手書きの日記帳に小さい字でびっしりと書くほどだったのが、大学生になってSNSに以降して、今ではすっかりTwitter派である。Twitterもログを見れば過去を遡れるし、別にこのままでもいいかなと思いつつ数年。やっぱりちゃんとした文章を残しておきたい欲求がふつふつと湧き上がってきたのだ。

一昨年からずっとblogにしようしようと考えていて、ようやく着手したところ。

会社入ってからあっという間に時間が過ぎていって、気持ち的にはまだ4年目くらいなのにそんなのとっくに過ぎていて、ああこんな風にして日々は過ぎていって、気付いたら年取ってるんだろうなって思ったら、やっぱりやってみたいことはちゃんとやらないとだめだって改めて思った。大体続かないんだけど。

という訳で、日記を書いている場合なのである、今。

続けられたらいいなと思いつつ、自分の意思の弱さを知っているのであまり信じてはいないけど。